マニュアルの作り方|作成の6ステップとわかりやすく書くコツ

Yuto

「マニュアルの作成担当に選ばれたけれど、一体何から手を付ければよいのか分からない」。このようなときに、いきなりWordなどの文書ソフトを開いて目次から書き始めてしまうと、必要な情報が後から次々と出てきたり、章ごとに説明の細かさやトーンがバラバラになってしまったりすることがあります。反対に、現場の情報を集めることだけに時間を費やしすぎても、いつになっても完成したドキュメントを現場へ届けることができません。
マニュアル作成を進める際は、「対象とする業務」と「読み手となるターゲット」を明確にし、実際の現場の作業手順を確認した上で全体構成を組み立てるアプローチが推奨されます。その上で具体的な手順をテキストに落とし込み、実際の利用者に試してもらった上で社内へ公開していきます。各ステップで確認すべき成果物を一つずつ積み上げていくことで、迷わずに作成プロセスを進められるようになります。
この記事では、社内における「備品の貸出受付業務」を具体的な題材として用いながら、マニュアル作成の6つのステップ、読みやすい文章へ改善するコツ、1ページで使える実用的な記入例、そして公開前に活用できるチェックリストまでを体系的にご紹介します。
👉 マニュアルとはまず何かを知りたい方:マニュアルとは?手順書・SOPとの違い・種類・作り方を具体例で解説
マニュアル作成の手順|準備から公開までの6ステップ
マニュアル作成は、以下の6つの工程に沿って進めていくのがおすすめです。各ステップの完了時に「どのような成果物が手元に残っていればよいか」をあらかじめイメージしておくと、執筆前の情報整理や事前レビューの役割分担が非常にスムーズになります。
1. 対象業務・利用者・業務の完了状態を定義する
最初にクリアにすべきポイントは、「誰が、どの業務で、このマニュアルを使ってどのような状態を目指すのか」という全体像です。「総務部の業務全般」といった広すぎるテーマを設定してしまうと、ターゲットによって必要な説明レベルがぶれてしまい、初稿の取りまとめが難しくなる場合があります。
ここでは例として「備品貸出の依頼を受理し、結果を連絡した上で、台帳への記録を保存するまで」と具体的に対象を絞り込んでみます。
読み手を新任の総務担当者と設定した場合、普段使用する申請フォームや管理台帳へのアクセス方法をはじめ、在庫が不足している際に誰へ判断を仰ぐべきかといった情報も網羅しておく必要があります。一方で、すでに業務に慣れているメンバー向けであれば、ミスが発生しやすい分岐条件のみをコンパクトに整理するアプローチも考えられます。業務の完了状態については「担当者が手順を完了し、貸出記録が正しく保存されたことを自身で確認できる状態」と設定すると分かりやすいでしょう。
また、担当者の引き継ぎ日など運用の開始時期が決まっている場合は、取材、初稿執筆、レビュー、実地テストに必要なスケジュールを逆算して組み立てておくと安心です。
着手前に整理しておきたい設計要素の例
| 検討する項目 | 備品貸出受付マニュアルの設計メモの例 |
|---|---|
| 主な利用者と利用シーン | 新任の総務担当メンバー/実際の貸出依頼が届いたタイミングで参照 |
| ドキュメントの対象範囲 | 貸出依頼の確認作業から、貸出結果の連絡、台帳への記録保存まで |
| 業務の開始と完了の定義 | 開始:依頼フォームを受領した時点/完了:記録の正常保存を確認した時点 |
| 記載内容の確認・承認者 | 備品管理の業務責任者 |
| 公開スケジュールの目安 | 次回の担当者引き継ぎ日までに実地テストと承認プロセスを完了させる |
これらの要素をあらかじめ言語化しておくことで、本文に盛り込むべき情報はもちろん、あえて記載しない情報(購入手続きや廃棄管理などの周辺業務)を切り分ける判断もしやすくなります。
2. 現場の作業を確認し、必要な情報を収集する
次に、現在現場で「実際にどのように作業が処理されているか」を丁寧に観察・確認します。担当者の口頭説明だけに頼ってしまうと、無意識のうちに省かれている確認ステップや、発生頻度の低い例外パターンを見落としてしまう可能性があります。可能な限り実際の作業に立ち会い、依頼フォーム、在庫台帳、社内の貸出ルール、過去によくあった問い合わせや差し戻しの履歴などを照合していくアプローチが有効です。
ヒアリングを行う際は、「最初にどの画面を開きますか?」といった基本手順だけでなく、以下のような深掘りの質問を重ねていくとノウハウを引き出しやすくなります。
- 記入漏れや入力ミスがある依頼が届いた場合、どのように対処していますか?
- 画面上は在庫があるものの、即座に貸し出せないケースは存在しますか?
- 作業がすべて正常に終了したことは、どの画面やデータで確認していますか?
担当者によって回答や手順が異なる場合は、どちらを標準ルールとして採用するかを作成者が独断で決めず、業務責任者へ相談して確定させることが推奨されます。集めた情報は、「標準的な作業手順」「参照・入力するデータ」「判断が必要な条件」「困った際の相談先」「完了確認の方法」の5つに整理しておくと、後の工程が楽になります。
3. 見出しと記載項目を作業順に並べ、目次を組み立てる
必要な情報が集まったら、読み手が実際に作業を行うステップ順に並べ替えて構成を整理します。「総務部の管理規定」「備品台帳の使い方」といった資料別の章立てにしてしまうと、依頼に対応中の担当者が「次に何をすればよいのか」を直感的に探せなくなってしまいます。今回のケースであれば、以下のような作業フローに沿った見出し構成が自然です。
- 申請の事前準備を行う
- 依頼内容を確認する
- 在庫状況を確認する
- 貸出結果を依頼者へ連絡する
- 台帳に記録を残す
- 対応が難しい場合の例外処理
見出しは、できる限り読み手が取りたいアクション(動詞)を含めて表現するのがポイントです。また、通常の在庫確認フローと貸出制限品の承認ルールといった異なる文脈を同じ段落へ混ぜてしまわないよう注意し、条件ごとに節を分けて整理しておくと読みやすくなります。
4. 文章・画像・表を組み合わせて初稿を執筆する
組み立てた目十分に沿って、担当者が実行すべき具体的なアクションを書き起こしていきます。例えば「依頼内容を確認して在庫があれば貸し出す」といった抽象的な表現にとどめず、「依頼フォームに記載された品名・数量・希望利用日を確認する」「備品台帳で貸出可能な在庫数を照会する」のように、個別の動作へ分解して記述します。
ボタンの名称や画面の項目名を記載する場合は、実際のシステム画面と文字表記が完全に一致しているかを確認します。スクリーンショットなどの画像を挿入する際は、該当する操作説明のすぐ近くに配置し、本文中のステップ番号と画像内のマークを対応させると理解が深まります。ただし「貸出を承認するための基準」や「個人情報の取り扱いルール」といった文脈的な判断基準については、画像だけで済ませずテキストとしても明確に残しておくことが大切です。
初稿の段階ではデザインの見た目を整えることへ時間を使いすぎず、「読み手がどの条件で迷いそうか」「正しく処理できたかをどうやって確認できるか」という問いに対してしっかり答えられている内容になっているかを優先してチェックします。
5. 業務を初めて行うメンバーに試してもらい、フィードバックをもとに修正する
原稿を作成した本人は、無意識のうちに不足している説明を自分の頭の中で補って読んでしまいがちです。そのため、「業務責任者による正確性チェック」と、「想定利用者による実地テスト」は、それぞれ別の目的として実施するのが効果的です。
実地テストを行う際は、実際の備品や本番データを操作せずに済むよう、安全なテスト用データを用意して進めます。業務未経験者や新任担当者にマニュアルを見ながら一通りの流れ(受付 → 在庫確認 → 必要に応じた責任者相談 → 結果連絡 → 記録保存)を試してもらい、途中で迷ったポイント、質問が出た箇所、解釈を誤りそうになったステップを詳しく記録します。
例えば「在庫が2個の状態で3個の申請が届いた」という場面で手が止まってしまった場合は、「安易に貸出を約束せず責任者へ確認を入れる」という判断条件をテキストとして補足します。テストを繰り返しながら修正を加え、最終的に業務責任者が社内規定や現場運用との整合性を確認した上で、正式な初版として確定させます。
6. 公開場所・検索方法・更新責任者を決定する
完成したドキュメントファイルを共有フォルダへ配置するだけでは、日常業務の中で必要な時にすぐ見つけてもらえるとは限りません。実際の受付処理を行うシステム画面や、社内ポータルサイトの目立つ位置からワンクリックで遷移できる導線を整えておくのが理想的です。ファイル名やページタイトルも「備品貸出_受付マニュアル」のように、現場のメンバーが検索時に入力しそうなキーワードを含めて設定します。また、古いファイルと混同しないよう、最新の正本データが保管されている場所は必ず1箇所に限定します。
公開するドキュメント内には、ドキュメントの管理責任者、最終確認日、改訂番号、フィードバックや修正依頼の送付先を明記しておきます。システム仕様の変更や社内ルールの改定が発生した際に「誰がマニュアルを更新するのか」という運用体制にあわせて決めておきましょう。
社内への公開直前には、実際の利用者のアクセス権限で正常にページが開けるか、リンク切れが発生していないかを必ず検証します。単に「公開しました」と通知するだけでなく、実際に業務が発生した際にどの画面からマニュアルを参照すればよいのかまで丁寧に伝えておくと、現場への定着がぐっとスムーズになります。
わかりやすいマニュアルに仕上げる5つの書き方のコツ
6つの作成ステップは「どのような手順で進めるか」という作成プロセスを示したものです。
ここでは作成した文章が現場で本当にスムーズに実行可能か、5つの観点からさらにブラッシュアップしていくコツをご紹介します。引き続き「備品貸出受付」の例をもとに、曖昧な記述をどのように具体化できるかを見ていきましょう。
1. 一文につき一つの動作を伝える(一文一動作)
「フォームを確認して在庫があれば連絡し、台帳に入力する」という記述では、確認・判断・連絡・記録という複数のアクションが一文に詰め込まれてしまっています。これを以下のように1ステップずつ分解して記述します。
- 依頼フォームに記載された品名・数量を確認する
- 管理台帳で現在の在庫数を確認する
- 貸出の可否を申請者へ連絡する
- 貸出結果を管理台帳へ記録する
このように整理することで、読み手は今自分がどのステップを実行しているのかを直感的に把握できるようになります。ただし、すべての文章を極端に短く削ぎ落とす必要はありません。「台帳の品名欄で申請品を検索する」といったように、一つの動作を特定するために必要な場所や対象範囲については、同じ文章内に含めて記述するのが自然です。
2. 誰が・いつ・何を判断するかを曖昧にしない
「在庫がない場合は担当者に報告する」といった記述だけでは、どのような条件で在庫不足と判断するのかや、具体的に誰へ連絡を入れるべきかが曖昧になってしまいます。
例えば「申請数量が貸出可能な在庫数を超えている場合、受付担当者はその場で貸出を確約せず、備品管理責任者へ確認を入れる」と記述しておけば、作業をストップすべき条件と次にとるべきアクションが明確になります。
なお、承認権限や貸出可否の判断ルールは企業によって異なります。実際の判断者や例外処理の運用基準については、必ず現場の業務責任者と確認した上で確定させてください。文章をわかりやすく整えることと並行して、社内に存在しない架空のルールを独断で作らないよう配慮することも大切な編集プロセスの一部です。
3. 作業の前提条件と業務の完了判定を明示する
操作を開始する前にあらかじめ準備しておくべき申請フォーム、管理台帳、システムのアカウント権限などは、手順の冒頭に明示しておくことが推奨されます。作業の途中で「台帳へのアクセス権限がない」「該当する品名が見つからない」といった事態に気づくと、手順を最初から読み直す必要が生じてしまうためです。
また、手順の最後についても単に「登録する」で終わらせず、「対象データが台帳へ正常に保存されたことを画面上で確認する」といった完了判定まで記述します。システム画面上に完了メッセージが表示される仕様であれば、その正確な表示テキストも示しておくと読み手が安心できます。
4. 図・画像・動画は理解を促進するポイントに絞って使う
表現ツールの使い分けとして、担当者間の全体像や引き継ぎの流れを示すには業務フロー図、システムの入力欄やクリック位置を示すにはスクリーンショット画像、実際の操作スピードや画面遷移のタイミングを伝えたい場合は短尺動画が向いています。SaaSなどの画面操作を読み手自身のペースで追体験してもらいたい場合は、クリック形式のインタラクティブデモを活用するのも非常に効果的です。
ただし、ビジュアル要素は多ければ多いほど良いというわけではありません。本文のテキストと同じ情報をただ繰り返すのではなく、誤操作が発生しやすいステップや分岐条件を視覚的に補足する目的で挿入するのがスマートです。画像を作成する際は実在の個人情報や機密情報を含めないよう配慮し、システムの画面変更が発生した際にはテキストとセットで更新できる運用体制を整えておきましょう。
5. 目次・見出し・ファイル名を検索しやすい表現にする
作成者にとっては意味が通じる「貸出受付処理①」といった見出しであっても、初めて読むメンバーにとっては具体的に何を処理する章なのかが判断しにくい場合があります。「備品の在庫状況を確認する」「貸出結果を依頼者へ連絡する」といったように、現場でメンバーが実行するアクション名を見出しに設定するのがポイントです。
ファイル名についても「最終版_new_修正版.docx」といった曖昧な命名を避け、「備品貸出_受付マニュアル_v1.2.docx」のように命名しておくと、用途とバージョン情報の識別が容易になります。ただしファイル名やバージョン番号だけで最新版を管理しようとせず、常に正本へアクセスできるアクセス口とセットで運用していくことが大切です。
曖昧な表現を具体化する書き換えの比較例
| 修正前の表現(曖昧な記述) | 修正後の表現(具体的な記述) | 直した理由・改善のポイント |
|---|---|---|
| 依頼内容を確認する | 依頼フォームの品名・数量・利用日を確認する | 照合すべき具体的な入力項目を明記したため |
| 在庫がなければ相談する | 申請数量が貸出可能な在庫数を超えたら、貸出を確約せず責任者へ確認する | 作業をストップする条件と具体的な相談先を明確にしたため |
| 最後に登録する | 貸出先・品名・貸出日を台帳へ記録し、保存結果を確認する | 業務が正常に完了したことを客観的に判定できるようにしたため |
公開前に確認するチェックリスト
ドキュメントを書き終えた時点で文章がきれいに整って見えても、すぐに社内公開できるとは限りません。完成した初版を現場のメンバーへ渡す前に、以下の8つのチェック項目を事前に確認しておくことが推奨されます。評価の基準は単に「文章として読みやすいか」だけでなく、必要な権限や条件のもとで実際の行動に移せるかどうかという実用性の観点からチェックしていきます。
マニュアル公開前の8項目チェックリスト
| 確認する対象 | 合格とする評価の目安 | 具体的な確認手順・アプローチ |
|---|---|---|
| 読者と対象範囲 | 誰のための、どこからどこまでを網羅した手順なのかが明確であること | 冒頭の定義文を別のメンバーに読んでもらい理解度を確認する |
| 手順の並び順 | 実際の作業発生順にステップが並び、途中で飛んだり戻ったりしないこと | 実際の業務の流れと照らし合わせながら一行ずつ照合する |
| 事前準備・権限 | 必要なデータやアクセス権限が作業開始前に確認できる状態であること | 実際の利用者のアカウント権限で該当ページやファイルを開いてみる |
| 判断条件の明確化 | 判断に迷う条件や相談先がドキュメント上に明示されていること | 例外ケースを質問し、メンバー間で回答にズレがないか比較する |
| 完了の判定基準 | 作業が正常に終了したことを客観的に確認できる判定ルールがあること | テスト環境などで実際に作業を行い、保存結果を確かめる |
| 図と本文の整合性 | 画像内の番号や画面の項目名と、本文テキストの説明が一致していること | 画像内の要素を見ながら手順通りに操作が進められるか検証する |
| 初任者による試用 | 口頭による補足説明がなくても、本人が安全に作業を進められること | 初任者に実際に試してもらい、つまずいたポイントや質問を記録して修正する |
| 管理情報の記載 | 正本データ、更新担当者、最終確認日、問い合わせ先が明記されていること | 正しい公開場所と修正依頼の連絡先が記載されているか確認する |
もし安全管理、システム権限、社内承認に関する大きな課題が一つでも残っている場合は、未解決のまま急いで公開せず、事前に内容を調整しておくことが大切です。表現上の軽微なブラッシュアップと、実際の業務に支障をきたす重大な欠陥とを切り分けて整理し、現場で安心して使える状態に整えてから公開へと進めましょう。
作成したマニュアルが使われないときの見直し方
せっかく作成したドキュメントが現場で活用されていないと感じる場合、すぐに文章全体をゼロから書き直そうとするのではなく、まずは現場で「何が原因でつまずいているのか」を具体的に観察・把握するアプローチが推奨されます。
「必要な情報を見つけられない」「内容が実務とズレている」「読んでも一人で作業を進められない」では根本的な要因が異なるため、対処すべきポイントも変わってきます。
必要なページを見つけられないケース
ドキュメント自体は存在しているにもかかわらず同じ質問が届き続ける場合は、作業中の画面からすぐにアクセスできる導線があるか、あるいは現場のメンバーが検索時に入力する言葉と目次や見出しの表記が一致しているかを確認します。また、公開リンクを周知していても、アクセス権限の設定漏れによりページが開けない状態になっているケースも考えられます。実際の利用者アカウントでアクセスを検証し、ファイル名、目次構成、共有リンクの導線を修正していくのが効果的です。
手順が実際の業務と合っていないケース
担当部署の名称、管理台帳の記載項目、申請ルールなどが変更されている場合は、過去の古い情報が更新されないまま残っていないかをチェックします。ドキュメントの更新責任者が曖昧になっている場合は、誰が改訂内容を承認し正本データを更新するのかという運用ルールを先に確定させます。過去の旧版を参照している社内ページや印刷物が残っている場合は、あわせて差替や削除の手続きを進めましょう。
読んでも一人で作業を完了できないケース
文章の内容を理解したつもりでも、実際の現場では保管場所が分からなかったり、操作後の結果確認で手が止まってしまったりするケースが見受けられます。実地テスト時に生じたつまずきを改めて振り返り、事前準備、操作箇所、判断条件、完了確認のどの要素が不足しているのかを特定していきます。必要に応じて画像や短尺の操作ガイドを追加するのも有効ですが、根本的な説明不足の原因を特定しないまま動画などのメディア素材だけを増やしてしまわないよう配慮することが大切です。
まとめ|1つの業務を選び、試してから公開しよう
マニュアル作成を成功させるコツは、最初からすべての業務を網羅しようとせず、対象を絞った設計メモからスタートし、現場の情報を集め、構成と原稿を整え、利用者の実地テストを経て公開するというステップを着実に踏むことです。
これから最初の1本を作成される場合は、本記事でご紹介した備品貸出受付の設計メモや記入例を自社内の身近な1業務へ置き換え、8項目の公開前チェックリストまでを一通り試してみることから始めてみるのがおすすめです。
なお、マニュアル化したい業務にSaaSや社内システムの画面操作が含まれる場合は、当社の「Supademo(スパデモ)」をご活用いただくのも有効な選択肢です。実際の画面操作をキャプチャしたインタラクティブな操作デモを素早く作成し、テキストマニュアルや社内Wikiへ手軽に埋め込むことができます。作成工数を抑えながら、誰にとっても直感的に理解できるマニュアルを整えてみませんか。
よくある質問
担当者が社内に1人しかいない場合、どのようにマニュアル作成を進めればよいですか?
1人で下書きを作成すること自体は全く問題ありません。
ただし、その担当者しか把握していない独自の手順をそのまま標準ルールと決めつけてしまわないよう注意が必要です。作成の途中で業務責任者にルールや判断基準をチェックしてもらい、実際の想定利用者に試用を依頼するアプローチが推奨されます。特に承認や権限が関わる業務については、1人の判断だけで正式版として公開しないよう配慮すると安心です。
マニュアルは最初から完璧な状態を目指して作成する必要がありますか?
最初からすべての業務を一度に網羅しようとする必要はありません。
まずは対象範囲を絞って作成を開始するのがおすすめです。ただし、用途を限定した初版であっても、社内承認、アクセス権限、安全管理に関わる重要な説明の欠落を残したまま運用を始めることは避けるのが安心です。まずは小さな範囲で正確なドキュメントを作成し、試用と業務責任者による確認を経て、少しずつ適用範囲を広げていく方法がスムーズです。
生成AIを活用してマニュアルの下書きを作成しても問題ありませんか?
情報の整理や、文章表現の書き換えをサポートする用途であれば非常に有効です。
ただし、生成AIの出力には事実とは異なるシステム画面の名称や、社内に存在しない架空のルールが紛れ込む可能性があります。必ず実際の作業内容、社内規定、現行のシステム画面と照合した上で採用することが大切です。また、機密情報や個人情報の入力に関しては、利用するツールや自社の情報セキュリティポリシーに従って活用するよう配慮します。
既存のマニュアルを修正して使うか、ゼロから作り直すかはどのように判断すればよいですか?
変更の規模や業務プロセスの変化の大きさに合わせて判断するのがおすすめです。
単なる誤字脱字の修正やシステム画面の軽微な変更であれば、該当箇所のみを修正する対応で問題ありません。一方で、対象業務の範囲、担当部署、承認ルートなどが大きく変更されている場合は、見出しの構成や作業順序から設計し直す方が確実で間違いが少なくなります。変更による影響が及ぶ関連ページ、画像、リンク先の状態もあわせて確認した上で判断するとスムーズです。
👉 Supademoで直感的な操作デモ付きマニュアルを作成してみる
なお、マニュアル化したい業務にSaaSや社内システムの画面操作が含まれる場合は、当社の「Supademo(スパデモ)」をご活用いただくのも有効な選択肢です。実際の画面操作をキャプチャしたインタラクティブな操作デモを素早く作成し、テキストマニュアルや社内Wikiへ手軽に埋め込むことができます。作成工数を抑えながら、誰にとっても直感的に理解できるマニュアルを整えてみませんか。
この記事を書いた人

Yuto
コンテンツ・SEOディレクターとして、3〜5年間コンテンツマーケティングの現場に携わってきました。SEO記事の企画・執筆にとどまらず、PLG(プロダクト主導型成長)やGTM戦略の観点も踏まえながら、「読んで終わり」ではなく実際の業務やプロダクト活用につながる情報発信を心がけています。
インタラクティブデモをはじめ、BtoB SaaSの検討プロセスを効率化するツールや手法が次々と登場する今、「何を選び、どう組み合わせれば成果につながるのか」を理解しているかどうかが、マーケティング・営業・カスタマーサクセスの成果を大きく左右します。
このブログでは、「Supademo」の活用方法や価値を分かりやすくお伝えしながら、コンテンツからプロダクト活用まで一貫した視点で、あなたのビジネスに役立つ実践的なヒントを発信していきます。